【映画】はやぶさ 遥かなる帰還
息子の夢は、宇宙の科学者かロボット科学者だそうで、映画といえば仮面ライダーやドラえもんくらいしか興味を示さない息子が、珍しくこの映画に行きたいと言ってました。
約束してたので、時間がある今日、いける時に行こうと行ってきました。
2時間を超える映画。小学校3年生の息子には無理だろう、飽きるだろうと思っていました。
少し、我慢したところはあったようですが、がんばって見てたようです。
で、わたしの素直な感想としては、とてもいい映画でした。
わたしのつかんだ情報では、5点満点で3.5点。
話がたんたんと進んで退屈する、といった情報でした。
しかししかし。
誰でも自分の興味関心に引き寄せて解釈することと思います。
わたしは、この映画は「チームはやぶさ」の映画として見ました。
そこに、暗い話しかない日本へ鼓舞する物語。
ものづくり日本の町工場の底力を少し加味したという形でしょうか。
渡辺謙は、チームはやぶさのチームリーダーとして描かれています。
実在の人物はいるのか、本当にこういう人なのか。よくわかりません。映画の中では少し風変わりな意地っ張りな、周りから少し浮いたというか距離を置いた存在でいます。
映画の中では、青森県出身であることを強調し、文字通り「じょっぱり(意地っ張り)」という形でキャラ設定をしています。
実際に近くにいたらどうかわかりませんが、最近、日本に必要とされるリーダー像を描いているなと思いました。
メンバーと適当に距離を起き、自分の仕事をしっかりと全うし、判断に迷う場面では自分が一切の責任を追うと宣言する。
これぞリーダーの姿です。
チームはやぶさの面々も見ていていろいろと考えさせられました。
チームというのは、仲良しではなくミッションをクリアするために集まった組織であるということです。
それぞれが、ミッションクリアに向けてそれぞれの責任を一生懸命果たします。
そこには、対立もある。
微妙な人間関係のもつれもある。
一緒にイオンエンジンを開発してきた江口洋介さんと吉岡秀隆さんとが対立し、吉岡さんが江口さんに対し、頭が良くていつも自分が思い浮かばない発想をする人、とうらやむ場面、自分に対し劣等感を示す場面があります。
わたしは、劣等感の塊なので、この吉岡さんの気持ちがよくわかります。
でも、最後、ミッションクリアのために全面的に参加する。さすがです。わたしだったらどうだろう。もしかしたら人間関係の方を優先して、いじけて帰ってしまうかもしれません。
しかし、はやぶさはすごい困難をクリアして帰ってきたのですね。感激しました。
素人考えですけど、戦争が人類の科学を進歩させてきたという事実があるじゃないですか。
今、宇宙開発、ロボット開発という分野に思い切り力をいれることで日本の科学技術を進化させ、しいては日本全体をアップさせるということはできないものなのでしょうか。
映画の中でNASAの1/10の予算ということが出てきました。これって、太平洋戦争の構図と同じじゃないですか。低予算をいかにしてアイデアで工夫し、アメリカを乗り越えるか。
すごいことだと思います。
江口洋介さんがかっこいいという映画評がありました。
たしかにかっこいい。
おしゃれ面、見た目という部分でもあこがれです。
あんな感じにスマートに、一途に、生きてみたい。
今、悩みをかかえているわたしにとって一つのモデルとなりそうです。
とにかく、いい映画でした。
竹内さんのはやぶさ映画を見ていません。断然興味が湧いてきました。そちらではどんな描き方をしているんだろう。
また、3月に入ると、藤原竜也さん、三浦友和さんのはやぶさ映画があるようですね。こちらにも興味があります。
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