120325 授業づくりネットワーク2012春@スペンサー・ケーガンを招いた協同学習を学ぶ会

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    授業づくりネットワーク2012年春。
    今年は、スペンサーケーガン一色である。
    そう、協同学習。そして、その中でもストラクチャを前面に押し出しているスペンサーケーガンから学ぶわけだ。

    何度か書いているが、わたしは昨年の2月に創価大学で協同教育学会が主催している「協同学習ワークショップ・ベーシック講座」に参加している。そこから、何度か異なる講師のもと、協同学習とは何かなどを学んでいる。

    今日の会に参加していた方も、日本語か英語か、提唱者かそう出ないかの違いはあるけれど、何度か学んでいるのであまり新鮮味はないとおっしゃっていた方がいた。
    うーん、もったいない。

    同じようなことをしていても、または、例え同じだっとしても、同じことをすることで自分の脳の中に本当の意味で深くインプットされていくだろうし、または、異なる言語や講師が同じストラクチャや意義を説明する中に、微妙なキャラクターの違いや手順の違いなどを知ることができ、そこから、その講師の学習観の違いなどを垣間見ることができて、わたしはとてもとても興味深かった。

    さて、今日の午前中は、昨日味わえなかったコーナーがあった。
    それは、授業づくりネットワークの代表で、東北福祉大学准教授である上條晴夫氏がケーガンにインタビューをするということである。上條さんの鋭い質問がどのようにケーガンに浴びせられるか楽しみにしていた。
    流れの結果としては、上條さんの一つの質問にサービス精神旺盛のケーガンは2つも3つも情報を付加して答えてくれるため、上條さんが本当に聞きたいないようにまで踏み込んで聞くことができなかったのではないかと察することができた。
    ま、インタビューはそれこそ生ものだから、相手がいて自分がいるわけで、うまく自分の考える通りにコントロールできるわけではない。そんな意味でも、ライブ(生)だからこその醍醐味を味わえたかなと思っている。
    そんな中でも、いくつかの興味深い情報を習得できた。

    例えば、
    現在、30カ国を超える国でケーガンストラクチャを取り入れているところがあること。
    それらは、それぞれに異なる理由(例えば、学力向上、人種問題解消、しつけ問題の解消など)でケーガンストラクチャを取り入れようとしていること。
    環境、状況が人間の考え方や行動を作り出していくという信念のもと、環境や状況を作りだす、つまり、ストラクチャを開発しようと考えたこと。
    世界で一斉授業中心の日本の教育が注目を浴びつつあった80年代。実は世界的には協同学習を取り入れ始めようとしていたこと。
    グループワークと協同学習はストラクチャがあるかないかというこで大きく異なること。
    一斉授業と言うものは、できる学生とできない学生を分別する仕組みを持っている。過去の時代はそれでも適していたのかもしれない。しかし、今の時代は違う。学習者が全員が気持ちよく学べる学習を考えていかなければならない。21世紀の労働者を育てていかなければならない。
    というようなことに、いちいち納得できた。
    そして、わたしも明確に言語化できなかったけれど、ほぼ同じようなことを考えて現場で協同学習を取り入れて来たと思える。


    さて、午後はケーガンのワークショップである。
    13:30から18:00という長い時間ということもあってか、昨日のワークショップよりも体験するストラクチャとストラクチャとの間に長い説明が入っていたのが特徴である。ある意味、昨日の方がテンポが良かったとも言えるし、ストラクチャや協同学習の理屈理論を知りたい方にとってはとても「理論+体験」ということで贅沢な感じだったかもしれない。

    特に印象に残ったのは、脳科学と結びつけて語っていた場面が多かったことだ。
    それらは、データに基づいたことなので生活経験と伴って納得できる部分が多かった。

    そして、さすがプロだと思うのは、どうしてもわかってほしい基礎的な部分においては、昨日と同じストラクチャ、説明が入ったが、他の部分においては、別のストラクチャをワークショップで行ってくれたことである。たぶん、昨日と今日とどちらも参加している人がそれなりにいるだろうということで、ケーガン自身が考えてつくったものと考える。
    それにしても、70歳に近い高齢なのにもかかわらず、MacBook Proをさっそうと使いこなし、Keynoteを軽く使いこなし、かつ、タイマーソフトやスピナーソフト(ルーレットソフト)を操っているケーガンはかっこいい。あんな感じに、スマートに操れるように日本の研究者もなってほしい。

    今回のワークショップで新たに記憶に残っていることは、
    やはり褒めるということを強く意識しているということ、今日はあえて「誇張して褒めてください」という言い方もしていた。褒めること、褒められることで脳が活性化されるという。わたしももっともっと意識したい。
    脳が疲れたときに行う、Silly Goofy Gameということで体験した、ペアバランスがおもしろかった。このペアバランスもそれなりの数があるという。教室で簡単にできるPAみたいで、もっともっと知りたいと思った。ぜひ、教室で子どもたちと試してみたい。
    とにかく、最初は丁寧にスモールステップで子どもたちに体験してもらい、協同学習そのものに対しても、成功体験を重ねて、全員が達成できる、うまくなる協同学習を取り入れていくことが大切ということを改めて知った。わたしは、自分自身大雑把な人間なので、簡単におおまかに説明して子どもたちに投げてしまうときがある。もう少し、しっかり計画し、丁寧に導入し、記録をしたいと思った。
    ケーガンは本当にストラクチャを大切にしている。ストラクチャがあることで、親切な社会が実現するとまでいっている。
    特に、日本では、少しずつ変化して来ているとはいえ、「そんなことは察してくれ」という非言語化な社会の中で生きている。そこで、人それぞれの受け取り方、考え方が違い、後で困ることが多々ある。しっかり、ストラクチャを明確にし、それぞれが手順、ルールを了解した中で進めていくことはとても大切なことなのだと改めて実感できた。

    うーん、4月から、なんか、変われそうな気がする!
    (帰りの新幹線の中。新白河付近でiPad+Logitech Bluetoothキーボードで記す。)


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