120810 「授業づくりネットワーク夏2012in東京」(2日目)終了!

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    「授業づくりネットワーク2012夏in東京」が終わった。
    二日目の学びの記録を残しておこう。
    以下は、わたしの個人的感想である。集会の概要を書いたわけではない。
    だから、集会そのものの要点とか大切なものを全く無視して、わたしの今の興味関心に照合して書いていることを了解してほしい。

    講演・対話型インタビュー「『子どもにやさしい学校』をめざして」


    講師:乾美紀
    対話:上條晴夫

    インクルージョンに関するお話であった。
    話の中心は、わたしたちが思っている以上にニューカマーが日本に存在し、その対応を考えながら多文化、多様性を認めた社会をいかにして作っていくかといことだったと思う。
    わたしが、身を乗り出して聞いた部分は、対話の後半に上條さんが、提示した「学級づくり」と「授業づくり」の図だ。
    上條さんに確認をとっていないので、その図をそのままここに提示することは今はできない。
    上條さんは、どれがよいかということではなくて「学級づくり」と「授業づくり」の関係を図示すると、主に3つに分けられそうだという。
    一つは、「学級づくり」の上に「授業づくり」がある図。これは、はじめに学級づくりありきという考え。若干大げさにいえば、学級づくりさえしっかりできていれば授業も含めてどうにかなるという考えである。この考え方は長く日本の教育の中心に位置したものではないか。今でも、この考えを主張する方が多いと思う。
    二つは、「学級づくり」と「授業づくり」を並列に並べて、双方向に矢印を向けたものである。つまり、「学級づくり」と「授業づくり」を車の両輪に例えたものだ。「はじめに◯◯ありき」ではなく、同時にやっていく、または、学級づくりで授業を補完し、授業で学級づくりを補完するという感覚だろうか。わたしが聞いていたことが間違いでなければ、上條さんはPAを実践している方々にこういう考えや進め方をしている人が多いのではないだろうかと言っていたように思う(勘違いしていたらごめんなさい)。
    三つは、今回の乾美紀先生がインクルージョンの実践の中で紹介された先生たちの授業を見て提案されたものである。二重の円を描き、中に「授業づくり」外側に「学級づくり」を描いたものだ。これはなんと説明すればいいのだろう。授業を通して学級をもつくっていくという感覚だろうか。

    で、わたしは考えていたのだが、『学び合い』が思い描いている様は、たぶん上條さんが描いた三つ目の二重円の中心に「授業づくり」があるものだろうと思いながら聞いていた。
    了解をとっていないので、名前をあげることができないが、本当に素晴らしい『学び合い』授業実践をしている方がいる。その方の授業を見に行き、どうしたらこのような授業の姿になるのか聞いてみたことがある。
    「この授業のような姿になるために、例えば、学級活動や朝の会、帰りの会などを使って、例えば、エンカウンターのようなアクティビティやPAのようなもの、またはチームビルディングのようなものをして、子どもたちの意識を高めているのでしょう?」
    「ううん。そんなことしないよ。授業だけで十分。授業の中で子どもたちが子どもたちの結びつきを深くし、かつ、めあてを達成するようにしていくから、わざわざそういった学級づくりのような活動をしなくていいの。」
    うーん、うなってしまった。確かに理屈の上ではそうなんだろうけど、そんなことできるのかと。
    でも、この先生と話したことがずっとわたしの理想型の一つにはある。授業で学級づくりをもしてしまうことを。
    奇しくも、上條さんが整理した「学級づくり」と「授業づくり」の図を見ていて、考えたことだ。

    体験型講座2「教科別『学習者の学び』を引き出すアクティビティ」


    ここで、わたしは「社会のアクティビティ」の進行を担当した。
    実は、模擬授業者が2人いたわけだが、その授業者が遠藤安孝さんと武田直樹さん。
    つまり、わたしを含めた3人は東北青年塾生。これは偶然の結果だったんだけどね。講座の時間が進むに連れ、東北青年塾を開いている感覚になってきた。東京で東北青年塾。なんとも素敵な講座だった。
    20分という短時間の中で、お二人ともすっごく積極的に「活動」を取り入れた授業を計画してきた。
    ここでは、授業だけではなくて、授業に対するリフレクションをいかに構成するかが一つのポイントだった。進行のわたしの役割である。時間が若干押し気味だったことが反省ではあるが、参加者同士の意見の交流や授業者への質問も短時間の中で取り入れることができたので、まあまあだったのではないかと思う。
    プログラムの数を多くして、一つ一つの活動の中にリフレクションを取り入れていくのはなかなか難しいものだ。質の高いリフレクションには時間を必要とすると思うからである。
    でも、繰り返すが、とてもとても面白かった。
    今回、この集会へ東北青年塾生がわたしを含め、5人が参加した。
    仲間である。友人である。同士である。
    わたしにそういう関係を結べる友ができたのが本当にうれしい。

    模擬授業・対話型インタビュー「どの子も『安心』できる教室づくり」


    講師:田中博司
    対話:涌井恵
    進行:石川晋

    大切な友である田中博司さんのライフヒストリーをお伺いすることができて、大変興味深かった。
    田中さんは目の前の子どもの姿を元に、自分の興味関心、そして、自分にできることできないことを分別しながら、授業づくりをして行っている。さすがだ。わたしのように、自分がやりたいから、いいと思ったから、取り入れるなどという暴挙を行ってはいない。一流の実践者と言うものはそうなのだろう。

    2日目、後半にして、北海道から石川晋さん登場(笑)。
    石川さんのマイクから聞こえる声。トーン、リズム。
    すごく落ち着く。聞き取りやすい。気持ち良くなる。
    あ、そうか。この声が授業づくりネットワークに必要なんだ。
    そう思わせる声だった。
    もちろん、対話もさすがだった。田中さんが自分の実践をすんなりと振り返ることができたのも、石川さんの問いかけがあったからだろう。

    帰り、偶然、バスを待っている涌井さんに出会い、バスの中、そして、電車(新宿まで)でご一緒できた。壇の上にいらっしゃったのでお話する時間がなかったのだが、思わず独占することができて得した気分。マルチ脳を含め、特別支援教育や『学び合い』に関していろいろとお話しできた。すっごく嬉しく思う。

    エンディング 発表!「授業づくりネットワーク2013夏in帯広」


    最後に、石川晋さんの口から、来年夏の集会についてのアナウンスがあった。
    来年夏は、北海道の帯広である.
    月日は2013年8月10日(土)、11日(日)を予定している。
    石川さんの言葉によれば、最強の講師陣15人を揃えたという。
    確かに、同日にこれだけの講師陣が一同に会するのは、あり得ないだろう。
    「授業づくり」に興味感心をお持ちの方には、夏の避暑を兼ねて、ぜひ、北海道に来年はいらしてほしい。
    ちなみに、その講師陣の末席にわたしもならんでいる。
    他の豪華講師陣に見劣りしないように、今年一年、理論と実践を重ねて行きたいと考えている。


    最後に


    人を変えることはできない。人が変わる時は、自分が変わろうと思ったときである。
    じゃ、自分から変わろうとするようにする方法はどんなものがあるか。
    その一つに、リフレクションがあるのだと思う。
    リフレクションを行うことで、今まで気づいていなかった自分のことがわかり、これからこうしよう、こうしたい、こうしなけrばと自分で意思決定していくことができる。
    そして、そのリフレクションは自分の中だけで行うこともできるが、他人と行うことで、より影響というか効果が大きい。話すことで頭がいろいろと巡る。また、自分の耳から他人の声で自分の声が入ってくると自分への説得力が増す。
    もう少し丁寧に、リフレクションを考えて行きたいと思った。

    今回、2年ぶりに「授業づくりネットワーク」の集会に参加し、やはり、自分の最も大切な立ち位置なのだと改めて実感した。ここ2、3年、仕事の上でも、私生活でも、いろいろとなんだかモヤモヤした屈折した精神状態だったのだが、今回でしっかりとリセットできたように思う。
    「なんだか、元気じゃん」
    と何人かの方に声をかけてもらった。
    よし、前を向いて行くぜ!

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    コメント
    お世話になりました。
    >>『学び合い』が思い描いている様は、たぶん上條さんが描いた三つ目の二重円の中心に「授業づくり」があるものだろうと思いながら聞いていた。

    私も同じことを考えながら聞いていました。
    • sumi-chan
    • 2012/08/10 6:32 PM
    sumi-chanと同じ事考えていたなんて!
    うふっ。
    幸せ。
    • あべたか
    • 2012/08/13 6:54 PM
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